執筆で大切なのは1に「推敲」、2に「推敲」、3に「推敲」
最近、「推敲が何度もできるライティングって最高じゃね?」と考えるようになった。
ハルマチは「小説家になろう」で読んだ作品に感想やレビューを書いていて、書くのがきついと感じることがある。
他の人が書いた「分かりやすくて、紹介された作品を読んでみたくなる文章」を読むと、「こんな文章を書けるようになりたいな」「なんでこんな文章が書けないんだろう」と悔しくなる。 思うような文章が書けないと憂鬱になるし、次第に書くことに抵抗を覚えていた。
そんな中、「やり抜く力」という書籍を読んだ。
書籍では、 作家ジョン・アーヴィングの努力について書かれていた。彼は重度の読字障害(読みの障害)にもかかわらず、「現代アメリカ文学における偉大な語り手」と称えられている。そんな彼は、自分の作品を何度も見直したことで完成度を高めたと語っていたらしい。
また、「現代アメリカ文学における偉大な語り手」と称されている作家、ジョン・アーヴィングはこう語る。「ほとんどの作品は、最初から最後まで書き直した。自分の才能のなさを骨身にしみて感じた」
アーヴィングは重度の読字障害で、高校のときSATの言語分野のスコアは800満点中475点だった。彼は息子が読字障害と診断されて初めて、自分も子どものころに勉強ができなかった理由がわかった。同級生たちにくらべて息子は明らかに読むのが遅かった。
(中略)
ふつうの人よりも読み書きの能力が劣っていることも、アーヴィングは「むしろ強みになった」と言っている。
「小説を書く場合、執筆のペースが遅くても、べつに誰にも迷惑はかからないからね。いくらしつこく書き直したってかまわない」
日々の努力の積み重ねによって、アーヴィングは文学の大家となった。努力と熟練の技によって彼が生み出した物語は、何百万もの人びとを感動させた。
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける-P72
そう、気に入らなければ何度だって見直せばいいのだ。
依頼を受けて期限がある仕事ならともかく、レビューや感想はすぐに投稿する必要はない。時間をかけて見直せば見直すだけ良い文章にしていけばいいのだ。
実際に、書いたレビューを1日1回は推敲してみた。「今日のレビューはうんち!もう、おしまいだ!!」なんて文章でも、毎日推敲を繰り返すにつれ、読みやすく、洗練されていった。
もうひとつ、上の「やり抜く力」から学んだこと。それは、「今日はダメだったけど、明日またトライする」精神が大事ということ。一日経てば案外昨日悩んでいたことがすんなりと上手くいくかもしれない。
だから、「もやもやするけどこれで終わり」としないで「また明日やってみるか」と考えてみる。推敲を未来の自分に任せるのだ。そうして良い文章が出来れば、「自分はできるんだ」と自信に繋がるし、「あの時と同じようにがんばってみよう」と他の分野でチャレンジしてるときに踏ん張れるようになるだろう。
「自分が納得いくまで見直すなんて面倒くさい!やりたくない!」と思うかもしれない。
しかし、推敲という作業は意外と簡単だ。
- 「誤字脱字を直す」
- 「文字数を減らせないか考える」
- 「文を移動させてわかりやすくする」
だいたいこんな感じ。
スキマ時間でちょくちょくやれば負担にもならないし、テレビを見ながらでも電車に揺られてもできるし、「今日はだるいから起きたくないな」なんて日でもベッドの横になりながらできる。
ハルマチは文章を書き始めた頃は書くスピードがめっちゃ遅かった。その頃は、推敲の時にラクするため、執筆中に分かりやすい文章ができるまでずっと粘っていたり、誤字脱字もその都度直してたりした。
結局、がんばって文章を考えても推敲の手間は変わらなく本末転倒だった。今の「推敲重視」のスタイルのほうが断然ラクだし速い。だから、推敲、がんばろう!
あと、推敲で良い文章が作れるようになったことで、「なんとかなる」と思えるようにもなった。
うんちな文章を書いて「もうダメだ」と思いながら推敲を続けて「あれ?いけんじゃん」という経験を繰り返していく内に、「書けない!と思ってるけどなんとかなるっしょ」とポジティブになれたのだ。
長く語ってごちゃごちゃになってるかもしれないから、最後に3行でまとめておく。
- 執筆中に頑張るよりも、推敲で頑張った方がいいよ
- 推敲は思った以上に楽だよ
- 推敲しまくって良い文章を沢山生産すると自信につながるよ
以上、おしまい。
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