そう言えば、今「7.5センチの奇跡」っていう小説を図書館から借りて読んでるだけどこれめっちゃおススメ。主人公は視能訓練士という、視力や眼圧などを計る仕事をしてて、眼科に診察を受けに来る患者の病気と向き合っていくストーリーなんだけど、これがものすごく感情を揺さぶられるんだよ。
ある人は、四六時中カラコンに着けたままでいた結果、眼球が傷つき、失明の一歩手前まで追い込まれて。それでも裸眼の自分が嫌で、カラコンを付けている間だけ自分を認められるから、目に悪いと分かっていながらもカラコンを手放せなかったり。
またある人は、若いうちから緑内障を発症した事実に向き合いきれずに悪化させて、あわや事故を起こしかけ、そのストレスから左目の視力を1時失ったり。でも同じ緑内障の人と主人公とも語り合った結果、自らのわだかまりに区切りをつけたり。
なんと言うか単行本でとても心を揺さぶられたね。ストレスによる一時的な失明「心因性視覚障害」、コンタクトレンズを付け続けて角膜を傷つけ失明になるかもしれない恐怖。緑内障により見えていた部分が見えなくなりそのせいで事故を起こすかもしれない不安。
読んでてハラハラだし、「目」について自分も他人事じゃない強い自意識がついた。あと、主人公の言葉で患者が救われていくことに感動する。
その場で思いついた言葉をただ書き並べただけであまり説得力はないかもしれないけど、今年読んできた中で間違いなく心に一番ダイレクトアタックした作品だった(まだ読みかけだけど)。
ぜひ読んでみてくれ!!!
久しぶりにめちゃくちゃ心を揺さぶられた本に出合えた「7.5センチの奇跡」
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